新入社員研修で服役していた時の話をしようか 破

何ですかねこの記事は・・・

皆さまごきげんよう、筆者のchinchillaです。
本記事は前回の記事の続きです。まぁ別に前回の記事見なくてもいいです。1行でまとめると
新卒工場研修での6人部屋生活、田舎の刑務所並みの不自由さとイカれた仲間たちが織り成す地獄絵図、
以上。
というわけで続きです。

誰が始まりだっただろうか。
飲み物を飲んだ時に違和感を覚えたその時には既に仲間が2,3人いた。
10畳に6人部屋ともなると当然ながら感染速度はすさまじく、気付けば部屋の住人の誰か一人は常に空咳をしているような状況になってしまった。
咳をしても一人、などと甘えた句を読む暇もなく常にゲホゲホ。

喉にくるタイプの菌だったらしく、日中はそこまでの重症ではないが夜の就寝前がとにかくキツイ。
30前後の諸氏であれば小中学生のころ光化学スモッグにやられたことがあると思うが、それの2倍程度と思ってもらえばよい。

そんでまぁいわゆるタコ部屋だもんで、治ったと思ったら他の誰かからまた移り、正味1人3回くらいは自分の番が回ってくる羽目となった。
当然窓を開けて換気しようという発想が出るのだが、人事のアホどもが洗濯物だのモノが下界に落ちたらマズイとの理由で禁止されていた。我々は9階住み。ちなみに10階は同期のブスな女どもが住んでいた。

クソどもが

さて、同期は総勢600名、別の販売店研修をやっている組と工場研修組、前後半2ヶ月ずつを交代して両方経験するというのがシャの研修の流れ。
我々はというと前半工場研修、後半販売店研修ということで、工場研修の間は300名が同じ宿舎に泊まっているという形である。

で、所詮は学生気分の抜けないガキどもなので、中には節度をわきまえず人に迷惑をかける連中もいる。
例えば、10階建の宿泊棟に連なる形で供用の休憩スペースがあるのだが、そこに夜から早朝にかけて蛾の如く集まり、居座り、酒盛りをする迷惑連中が見られた。
女子が混じることで気が大きくなっているのかアピールポイントを稼ぎたいのか知らんがとにかく声がデカい。よく見ろ、ブスばっかだぞ。

で、そんなチャバネゴキブリみたいな連中なので私は基本避けていたために直接の絡みがなく、ここからは聞いた話でしかないが、結構中の人間関係もドロドロしていたらしく、バチェロレッテばりの蹴落とし合いと影口合戦の応酬だったとか。よく見ろ、ブスばっかだぞ。

ちなみに、同期の男女比はおおよそ9:1とほぼ男なので、先の連中だけでなく大なり小なり女どもはチヤホヤされてツケあがっていた。中にはまともな人も居たが、大局はそんな感じ。よく見ろ、ブスばっかだぞ。

雑居房における闘争の歴史

6人もいれば、1人は異分子が混じる。仮に幸男とする。彼は空気が読めなかった。
雑居房での唯一の娯楽、それは言うなればコミュニケーションである。
嫌でも仲良くやっていかなければ、この閉鎖空間では耐え難い。

男6人、一つの部屋に集まれば何も起きないはずがなく、、
部屋では「せっかくだから研修中に筋肉育てるか」という風潮になるのもむべなるかな、ということで私が実家に帰省したついでにデカめのプロテインを買ってきたことがある。
人数で割った分だけ料金を徴収し、みんなで飲むのだが、彼はひとしきり飲んだ後に「あんま美味しくないなコレ」と言い放った。彼は空気が読めなかった。

70dbは出てるよね?

彼はいびきがうるさかった。
睡眠は肉体労働の民にとっては、いわば命綱である。
私は窓際二段ベッドの上側に巣を作っていたのだが、対岸の二段ベッド上側にはデスボイスないびきを持つ幸男が構えていた。
これがまーうるさい。どんくらいかっちゅーと、日立建機が現場で奏でるサウンドくらいの音圧はあった。どういう原理であの中肉中背からあのビートが産み出されているのか意味がわからなかった。

そこで私は耐えきれなくなり、プラネタリウムを建設した。何を言っているか(ry
つまりはこういうことである。

だがよく考えれば分かるが、こんなペラい装甲に遮音効果など期待できようはずもなく、敗走を喫した私は同室のシングルベッドに居を構えるYに相談を持ちかけることにした。
するとなんと耳栓なる人類の叡智を持っているとのことで、譲ってくれることになった。さすが旧帝大のMaster degree卒は発想が違う。
そしてこれがかなりの遮音性を発揮し、私はようやく日々の安眠を手にすることができたというわけである。
まぁ当時は肉体労働の疲れと度重なる騒音による安眠妨害で私の認知能力も大幅カットされていたというわけです。

続く・・・

というわけで、一旦今回の記事はここまでです。

次回は隣の雑居房との邂逅にまつわる話を書こうと思っています。
ではでは〜

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