新入社員研修で服役していた時の話をしようか 序

データサイエンス

あっ、刑務所だ

皆さまごきげんよう、筆者のchinchillaです。
私は現在はデータサイエンティストとしてIT企業で働いているのですが、新卒時は実家から近いという比較的舐めた理由で某完成車メーカーに入社しました。
で、メーカーというのは扱っている製品に限らず、新入社員のペーペーどもには工場研修を課します。
内容や期間も会社や年度が違えば大きく変わるため、所謂「ガチャ」があり、我々の年度はまぁ〜「ハズレ」の年度だったわけですね。

こういう書き方をすると工場で働く事そのものを「刑務所」と表現しているかのように見えてしまいますが、そうではありません。
例年、私がいたメーカーの工場研修は経費削減も兼ねて一部屋に二人のペアで、レ●パレス等に収容される事になっていました。
私も入社前は諸先輩方にそれを聞いて覚悟していたのですが、予想を超えてきました。

人部屋です。

こんにちは、はじめまして

割り振られた部屋に入ると、既に他の5名が緊張の面持ちで自己紹介をしあっていました。
私も自己紹介を終え、無事イカれたメンバー6人が勢揃いと相成りました。
で、全員大学院(修士)卒とはいえ、所詮学生上がりのぴちぴち20代のため、ノリも良くすぐ仲良くなれました。

自己紹介の後はやる事はひとつ。ベッド決めです。
間取りはこんな感じで全体15畳に2段ベッド2基、シングルベッド2基といった面構えです。
ついでに和室の居間にはちゃぶ台(としか言いようがない)机が1基あり、そこでクセえ飯を6人で囲む構図です。


じゃんけんポンで命運が別れるのですが、私は早々にチョキで勝利をもぎ取ったため、2段ベッドの上段を選びました。シングルベッドじゃないんかいって感じだと思いますが、窓際に一番近いのがそこだったんですね。私の中のクロロフィルが窓際に行けと、囁いたわけです。朝日は大事。

イカれたメンバーを紹介するぜ!!

私を除く5名のメンバーを紹介していなかったので、触れておきます。

まず、D。一番の陽の者で、休日にはスノボを嗜む。黒人ラッパーみたいなやべえやつじゃなく、普通に空気の読めるナイスガイ。性欲が強い。
少し生え際がキている旧帝大卒のまろやかさんはU氏。むっつりスケベ。
もう一人の旧帝大卒はOパイ。あだ名にパイとついているのは巨乳だから。太ってないくせにリアルにDカップくらいある妖怪。当然男。
5人目はS。唯一の精神まとも枠だが、細すぎる。確実にBMIが18を切っている。エブリデイ次郎食え。
そして最後の一名は仮称幸男とする。こいつがなかなかに香ばしいヤツで、所謂問題児。彼にまつわる逸話は事欠かないのだが、それはいずれ。

こんなブログ書いてる時点で筆者もまたやベーヤツなのだが、自分では常識と高いIQを兼ね備えた一般人だと思っています。ハイ。

テラスハウスですか?いいえ、刑務所です。

そんなこんなで工場研修も始まり6人部屋の共同生活も始まるのですが、なにせこの宿泊施設、埼玉県内のとんでもないど田舎にあるもんで、自由が限られている。例えば、最寄りのコンビニはと言えば3キロ先にあり、周りには基本的に田んぼしかない。

シャバに出られるだけムショよりはマシとも言えるが、キツイのは職場の工場が毎日出る高速シャトルバスで片道1時間半かかる事である。これによりムダに行き帰り3時間もの拘束時間がある上、二交代制のため、夜勤の週は部屋でスマブラするくらいしか行楽が存在しない。
同じ階に居た韓国出身のK君曰く、「兵役より辛い」

これがクセえ飯ってやつか

では飯事情はどうでしょうか。
企画した人事も企画段階で滲み出る立地のヤクさに気づいていたのでしょうか、「500円弁当」なるシステムが存在していました。500円で日替わりの弁当が買えるというもので、大概の人はそれを注文するのですが、なにせ中身がヤバい。
冷めているのはもちろん、量が成人男性の五臓六腑を満たせるものでは到底ないという事に加え、ひどい時にはいなり寿司3個とかいう舐めたラインナップを見せる時もありました。
いかにも貧困ビジネスみたいな、新入社員の会社への帰属意識を削りにくる事なんでしちゃうんですかね〜。アホですね〜。

え、温泉入れるんすか

住んでいたアパートは併設の温泉旅館の敷地内に建立されているため、仕事から帰ると温泉に入る事が出来ました。
それ自体は大変よろしい事なのですが、先に書いた通り日々の通勤は高速シャトルバスで運ばれるため帰宅時間は全員同時となり、風呂場がとんでもなく混む。体を洗わずに温泉に飛び込むキチ●イもいたが、大半の人は常識を持って洗い場で体を清めてから入水するため、洗い場にはスッポンポンのシャワー待機行列が出来上がっていました。
今考えても一般客の迷惑でしかないのですが、当時の人事は一体何をどう計画したらこんな杜撰な企画に行き着いたのでしょうか。アホですね〜。

余談ですが、露天風呂には混浴スペースがあり、水着着用であれば入れるのですが、一部の同期は水着をこしらえ貴重な自由時間を使ってイソギンチャクの如く女子同期が入りに来るのを待っていました。アホですね〜。入るわけないやろ。

一旦区切り。次回も地獄。

というわけで、序章は6人共同生活の基本情報を書いてみました。
次回作は6人共同生活で起きる艱難辛苦について書こうかなと思います。つまり、本記事とあんま内容変わらんって事ですね。お楽しみに〜。

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